昭和11年に起きた「阿部定事件」を題材に、故<大島渚>監督(1932年3月31日~2013年1月15日)が男女の愛の極致を描き1976年日本・フランス合作として製作された問題作『原題:L’Empire des sens』、邦題『愛のコリーダ』が、(R18+)指定として2021年4月30日より公開されます。
料亭「吉田屋」の住み込み女中となった「定」(松田英子)は、店の主人の「吉蔵」(藤竜也)とひかれあい、情事を重ねる仲となります。やがてその関係が露呈したことで2人は駆け落ちし、さらなる愛欲の世界におぼれていきます。性愛を題材にした作品が日本で十分に制作できるかという懸念から、フランスから輸入したフィルムで撮影を行い、撮影済みの生フィルムをフランスに直送して現像・編集するという方法で完成させた作品です。
日本公開版は修整が加えられましたが、芸術か猥褻か表現の自由をめぐって論争が巻き起こり、後に出版されたシナリオ本をめぐっては裁判に発展するなど大きな注目を集めました。海外では1976年のカンヌ映画祭で上映され、芸術作品として高い評価を受けています。
2000年12月には初公開時にカットされたフッテージをほぼ完全に復元したバージョンが『愛のコリーダ2000』として公開されています。2021年4月にも『のコリーダ 修復版』愛」としてリバイバル公開されました。
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