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- 今年の読書(9)『共謀捜査』堂場瞬一(集英社文庫)
<堂場瞬一>の 『検証捜査』 に始まる『☓☓捜査』シリーズとして、 『凍結捜査』 に次ぐ6作目になる『共謀捜査』は、文庫本書き下ろしとして2020年12月25日に発行されています。
フランス・リヨンにある国際刑事警察機構(ICPO)に出向している警察官僚の「永井」が、帰宅中に拉致されてしまいます。同じく出向している「安井凛」は、同僚たちと捜索を開始しますが、犯人はミノシロキン100マンユーロを要求してきます。
同じころ日本・東京では、『検証捜査』の舞台となった神奈川県警の不正事件の関連者で退職した元刑「松崎」が銃殺された死体が発見され、『検証捜査』のチームリーダーだった「神谷」に警察庁から、「松崎」の背後を探るべく特命が下されます。
「神谷」は、「松崎」の事件の背景を調べるべく、全国に散らばる『検証捜査』の元メンバーに声をかけ秘密の捜査を進めていきます。
リヨンの拉致事件と東京のロシアマフィアの絡む事件が同時進行で進み、国際的犯罪組織崩壊のために仕組まれた奇想天外の結末に驚かされるとともに、<堂場瞬一>ファンとしては、「なぁんだ」という落胆と共に本を閉じた524ページでした。
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