『ミナリ』@<リー・アイザック・チョン>監督
12月
25日
第36回サンダンス映画祭(2020年1月)でグランプリと観客賞を受賞した『ミナリ』で描かれているのは、農業で成功することを夢見て1980年代に米アーカンソー州へ移住してきた韓国人一家の物語です。
荒れた土地とボロボロのトレイラーハウスを見た妻「モニカ」は、いつまでも心が少年のままな夫「ジェイコブ」に危険な匂いを感じますが、しっかり者の長女「アン」と好奇心旺盛な弟「デビッド」は新天地に希望を見つけていきます。間もなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、心臓に病を持つ「デビッド」と一風変わった絆を結ぶ中、水が干上がり作物が売れないという状況に。さらに思いもよらぬ事態に襲われながらも、一家は困難を乗り越えていきましす。
「ジェイコブ」を演じるのは米テレビドラマ『ウォーキング・デッド』(2010年~)や 『バーニング 劇場版』 で知られる<スティーヴン・ユァン>。「モニカ」を、 『海にかかる霧』 (2014年・監督: シム・ソンボ)の<ハン・イェリ>、祖母を 『バッカス・レディ』 (2016年・監督: イ・ジェヨン)の<ユン・ヨジョン>が演じています。
監督は、 ハリウッド版『君の名は。』 も手がける<リー・アイザック・チョン>が務めています。
なおタイトルの〈ミナリ〉とは韓国の〈セリ〉のことで、独特の香りと歯ごたえに特徴がありますが2度目の収穫のほうが美味とされており、成長した子供の幸せを願う親の気持ちが込められています。