『息の跡』@<小森はるか>監督
2月
11日
津波で住宅兼店舗を流されてしまった<佐藤貞一>さんは自力でプレハブを建て、種苗店の営業を再開しました。看板は手書き、仕事道具も手作りで、水は手掘りした井戸からポンプで汲みあげます。
<佐藤貞一>さんは、種苗店を営む一方で、自身の被災体験を独学で習得した英語でつづった本を自費出版し、中国語やスペイン語での執筆にも挑戦しています。さらに、地域の津波被害の歴史を調査し、過去の文献に書かれた内容が正しいものなのかを自力で検証していきます。
ボランティアとして東北を訪れたことをきっかけに東京から陸前高田に移り住み、本作が初の長編監督作品となった映像作家の<小森はるか>が<佐藤貞一>さんにカメラを向け、不得手な外国語で自身の体験を書き続け、津波被害の歴史を調べ続ける<佐藤貞一>さんの思いをひも解いていきます。