「民族共生象徴空間(愛称・ウポポイ)」開業
7月
12日
ウポポイは、アイヌ語で「大勢で歌うこと」という意味で、明治時代以降に本格化した、いわゆる同化政策の影響で差別や偏見に苦しんできたアイヌの人たちにとって重要な施設となります。(ウポポイ)は、当初4月24日開業予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2回延期されていました。
午前9時の開業には、スタッフがアイヌ語のあいさつ「イランカラプテー」と来場者らを出迎えました。国立民族共生公園の野外ステージでは、伝統衣装を身にまとった若手の伝承者らが各地に伝わる儀礼や祭りで舞う踊りや、竹で作った楽器ムックリの演奏があり、独特の音色が公園中に響き渡りました。
中核施設の「国立アイヌ民族博物館」では、11月8日まで開館記念特別展「サスイシリ 私たちが受け継ぐ文化 アイヌ文化を未来へつなぐ」が始まり、木彫り彫刻や織物など、現代の伝承者の作品を中心に紹介しています。