ファルコン植物記(2043)【ヤマボウシ】
5月
28日
同じ属の「ハナミズキ」に比較すると開花時期が遅く、葉が出たあとに枝先に開花するので華やかさは少ないのですが、梅雨どきの花木としては価値が高い存在です。花のように見えるのは本来の花弁ではなく、「ハナミズキ」と同様、総苞片(花のつけ根の葉)です。これが白色で大きく花弁のように見える花姿をしています。 そのため比較的花の観賞期間も長いのが特長です。果実は8月から9月に紅橙色に熟し、果肉は粘質で甘く生食できます。
一年を通して花・果実・紅葉と3回楽しめるので、庭木にもよく用いられますが10m近くまでに育つ樹であるので周囲に空間が必要です。ちなみに【ヤマボウシ】は、兵庫県宝塚市の市花になっています。