『こころに剣士を』 (2015年)の<クラウス・ハロ>監督が、作者不明の「運命の絵」に魅せられた老美術商とその家族を描いたフィンランド発のヒューマンドラマ『ラスト・ディール』が、2020年2月28日より全国で公開されます。
年老いた美術商「オラヴィ」(ヘイッキ・ンプシアイネン)は、家族よりも仕事を優先して生きてきました。そんな彼のもとに、音信不通だった娘から電話がかかってきます。その内容は、問題児の孫息子「オットー」(アモス・プロテルス)を、職業体験のため数日間預かってほしいというお願いでした。
そんな中、「オラヴィ」はオークションハウスで1枚の肖像画に目を奪われます。価値のある作品だと確信する「オラヴィ」でしたが、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるといいます。「オットー」とともに作者を探し始めた「オラヴィ」は、その画風から近代ロシア美術の巨匠「イリヤ・レーピン」の作品といえる証拠を掴みます。「幻の名画」を手に入れるべく資金集めに奔走する「オラヴィ」は、その過程で娘親子の思わぬ過去を知ることになります。
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