デンキウナギは3種@アマゾン川流域
9月
11日
「デンキウナギ」は体長が最大で2・5メートルに達する淡水魚。体形はウナギ(ウナギ目ウナギ化ウナギ属)に似ていますが全く別の種(デンキウナギ目デンキウナギ科デンキウナギ属)です。体内に発電器官を持ち、強力な電気で他の魚などをしびれさせて捕獲します。これまでは「エレクトロフォラス・エレクトリクス」という学名の1種だけとされてきました。
米スミソニアン自然史博物館を中心としたチームは、南米のブラジル、隣接する仏領ギアナ、ガイアナ、スリナムから計107匹の「デンキウナギ」を採集。ミトコンドリアと核のDNAのほか、頭骨などの形態についても調べました。
その結果、アマゾン川より北側のギアナ盾状地にすむ「エレクトリクス」、アマゾン川周辺低地にすむ「バリイ」、アマゾン川より南側のブラジル盾状地にすむ「ボルタイ」の計3種に分類しています。「ボルタイ」の放電は860ボルトが測定され、電気を起こす生物で最も強力だとしています。