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神戸:ファルコンの散歩メモ

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ご冥福を祈ります<田辺聖子>さん

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「感傷旅行」や「乃里子」3部作など、軽妙な大阪弁で男女の機微を描いた小説で知られる芥川賞作家の「お聖さん」こと<田辺聖子>(1928年3月27日~2019年6月6日)さんが、胆管炎のため神戸市内の病院で逝去されています。91歳でした。大阪市出身。自宅は兵庫県伊丹市でした。

1928(昭和3)年、大阪・福島にあった写真館の長女として生まれ、樟蔭女子専門学校(現大阪樟蔭女子大)国文科を卒業。その後大阪文学学校に学んでいます。1956年、「虹」で大阪市民文芸賞受賞。57年に雑誌「婦人生活」の懸賞小説に佳作入選した「花狩」が、翌年単行本化されてデビュー。1964年「感傷旅行」で第50回芥川賞を受け、一躍人気作家になりました。

「言い寄る」「私的生活」「苺をつぶしながら」(74~82年)の「乃里子」3部作をはじめ、仏女性作家サガンの影響を受けた大阪弁の恋愛小説で「浪速のサガン」とも呼ばれました。また神戸市兵庫区荒田町の開業医だった夫 故<川野純夫> さんが登場する「カモカのおっちゃん」シリーズや荒田町の銭湯「清元温泉」が舞台の「女の長風呂」シリーズなど、ユーモラスなエッセーでも活躍しました。

鋭い人間観察をユーモアでくるんだ多くの作品を発表。恋愛小説では自立する独身女性、ドラマ化された 「姥(うば)ざかり」 シリーズでは老後を楽しむ女性ら、時代を先取りする人物を描いています。

一方で「田辺源氏」として知られる「新源氏物語」(1978~79年)をはじめ、古典の現代語訳や翻案も多く手掛けました。俳句や川柳にも造詣が深く、<小林一茶>の晩年を描いた小説「ひねくれ一茶」(1992年)で吉川英治文学賞、川柳作家岸本水府の伝記「道頓堀の雨に別れて以来なり」(1998年)で泉鏡花文学賞などを受章しています。
#サッカ #ブログ #訃報

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