「アテルイ2」@国立天文台 水沢キャンパス
6月
4日
シミュレーションで描き出す映像の解像度が上がるため、銀河の進化や星の起源の解明につながることが期待されています。
「アテルイ」の名前は、約1200年前の平安初期に現在の奥州市付近を治めていた蝦夷(えみし)の長が由来。「宇宙の謎に勇猛果敢に挑んでほしい」との願いが込められています。
「アテルイ2」は、頭脳となる演算処理装置を約4万個使用することで、1秒間に約3千兆回の計算が可能となっています。先行実施された双子星の形成過程のシミュレーションでは、望遠鏡での観測と同様に星に向かってガスが落下する様子を描き出しています。
「太陽の起源や動きを詳細にシミュレーションできるほか、銀河系の誕生と進化を3次元で再現できる。現実の宇宙の姿に近づけるのではないか」と期待が寄せられています。