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- 今年の読書(37)『特命金融捜査官』江上剛(新潮文庫)
元銀行員の著者らしく、銀行を舞台としており、(新潮文庫)としては、『激情次長』 に次ぐ作品です。
金融庁長官の特命を受けて、ベンチャー銀行の<JIB>の業務を調査している<伊地知>ですが、銀行内部の不正情報を徴収していた専務の<国仲>が突然消えてしまいます。
野望実現にまい進する<JIB>の会長<坂巻>は、父親の工場が大手銀行の貸しはがしで倒産した仕返しのため、やみくもに組織の肥大化を求め、<伊地知>の乳も同様の経歴がありながら、銀行を監視する側に立場を求め、金融に対する対比的な考え方が物語の主軸をなしています。
もう少市経済的な裏知識が得られるかなと期待したのですが、テレビの2時間サスペンスドラマ的な展開で、少々物足りなさを感じました。
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