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- 今年の読書(96)『妖談かみそり尼』風野真知雄(文春文庫)
<妖談>シリーズとして、『妖談うしろ猫』 に次ぐ二巻目が本書です。
高田馬場近くの竹林で、カミソリで切りつけられたと思われる若旦那の死体が発見されます。竹林には、二十代後半の美人の尼が人生相談を無料で行っていました。
やがて相次いで、竹林の周りで死体が発見され、南町奉行所の<根岸>は、部下の<宮尾>や同心の<椀田>、<椀田>の姉<ひびき>のkyぷりょくのもと、事件の解明に乗り出します。
今回も<ねぎし>の若かりし頃のとばく関係で知りあった、<スリの銀二>の話題などが事件と並行して描かれ、<根岸>の人間性の奥深さが楽しめました。
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