一年を通して 「V字型」 の花器を使われて作品を生けられている<田中とき子>先生ですが、今回は意外にも平たい花器で、銀色に光る釉薬がきれいな紋様を波立たせていました。 花材はお正月飾りの縁起物として定番の「松」・赤い実の「センリョウ」・黄色の「キミノセンリョプ」を中心に、「小菊」と銀ペイントされた「ヤナギ」が使われていました。 垂直性を重んじる作風とは打ってて変わり、交互に配置された花材の姿がリズミ感を生み出し、銀ペイントの「ヤナギ」の枝が面白みを醸し出していました。