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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(134)『巨悪 仮面警官Ⅵ』弐籐水流(幻冬舎文庫)

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今年の読書(134)『巨悪 仮...
<仮面警官>シリーズも、第5作目の 『謀略』 に次ぎ、本書『巨悪』で最終巻になりました。

かっての恋人<真理子>が、衆議院議員<嵯川>を筆頭に神奈川県警本部長<景山>や、指定暴力団「河内連合」のトップ<日下部>達の陰謀を追及するために<南條>は、元警察官の<多治見>の捜査資料が記録された<USB>を巡り、謹慎中の身でありながら独自で陰謀組織に立ち向かっていきます。

<嵯川>は、32年目のアメリカ留学でふられた恨みを晴らすべく、虎視眈々と<美月>総理の失脚と、手を組んいる「河内連合」<日下部>の中国進出を狙い、<美月>が政治的に失脚するように計画を進めていきます。

最終的に<嵯川>たちの陰謀はあばかれ未然に終わりますが、主人公である<南條>は<USB>を取り返す時に拳銃で撃たれ、その後の経過がわからず、殺人の過去を背負った<仮面警官>としての結末はあやふやなままの終結でしたが、そのことを読者に不満と感じさせない見事なエンディングでした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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