今年の読書(46)『確率捜査官御子柴岳人』神永学(角川書店)
4月
7日
大学の数学の准教授<御子柴岳人>を中心として、父親が警察官であり更生させようとした相手に殺害されてしまう過去を持つ<新妻友紀>、班長の<権野道徳>、そして<友紀>の部下だった<津山重臣>が主だった登場人物です。
全6章からなり、痴漢容疑で逮捕された<島田>を巡る一連の事件が、各章として結末を付けながら全体の物語りとして構成されています。
「ベイズ推理」・「事例ベース意思決定理論」・「利得行列」など、確立や統計学の応用を用いながら、事件の真相にたどり着きます。
著者には悪いのですが、読みながらアメリカのテレビドラマ『NUMBERS天才数学者の事件ファイル』の二番煎じに感じました。
FBI特別捜査官<ドン・エプス>は、数学の天才で犯罪者の行動を予測する公式を導き出す弟の<チャールズ・エプス>と協力して、犯人を捕らえていきます。
日本的な警察のイメージの中での物語ですので、『NUMBERS』に比べて数式や理論的な要素は弱く、まだまだ人情話的な構成になるのは仕方ないのかもしれません。
投稿日 2013-04-07 20:09
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2013-04-08 05:55
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2013-04-08 16:12
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2013-04-09 01:20
ワオ!と言っているユーザー