今年の読書(42)『茶子と三人の男子たち』令丈ヒロ子(新潮文庫)
3月
29日
さびれつつある「塩力商店街」で育った幼馴染の中学生たちを中心として、話しが進んでいきます。
和風喫茶「茶香瑠」の娘<馬場園茶子>、川嶋靴下店の<川嶋吾朗>、徳井写真館の<徳井研>、フラワー藤門の<藤門吉野>達が商店街のお祭りの日に、氏神様である塩力神社境内で雷に打たれ、その後様々な現象を体験するようになります。
いわゆる超能力が、4人のそれぞれの商売に関して身につくのですが、これは塩力商店街を活気づけるためだけに現われる現象で、<茶子>は塩力神様に気にいられて第七代目の「おリキ様」として認められます。
「S力商店街防衛隊=SSB」として、またそれぞれの商店の後継者として無事に塩力商店街を活性化させることができるのか、次作に続くようです。