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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(125)『襖貼りの縊り鬼』野火迅(ポプラ文庫)

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今年の読書(125)『襖貼りの...
江戸・本所深川で立て続けに起こった三件の縊り事件は、みな共通の手口に見え、主人公である同心<柊夢之助>は犯人と思える男<勝蔵>に、幼馴染である仲間の同心<尾形兵庫>との協力で辿り着きます。

が、<勝蔵>はみずから自身番に名乗り出てきます。
妙にすがすがしい顔色の<勝蔵>を見て、何か裏がありそうだと感じた<夢之助>は、解決かと思えた事件に対して、みずから再調査に乗り出してゆきます。

副題に<浮世の同心>とあるように、取り調べを行う役所的な鯖きではなく、庶民の目線で物事を判断しようとする心意気が、詠み手側によく伝わってきました。
<勝蔵>の子供の頃の忌まわしい事件を背景に、江戸言葉を随所に使い分け、庶民の生活がきれいに描かれています。

今後シリーズ化になりそうな主人公<夢之助>ですので、次作を楽しみに待ちたいと思います。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2012-11-21 16:46

丁寧に江戸の町人の暮らしを描くのって、好きです。
なんか「御宿かわせみ」を思い出しました。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-11-22 17:27

当時の風習や江戸言葉が勉強できて、時代小説も面白いですよね。
平岩弓枝さんの小説も、数ありますので、根強いファンが多いと思います。

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