今年の読書(19)『夜の桃』石田衣良(新潮文庫)
2月
9日
新潮文庫に入っている<今月の新刊>のお知らせで、イチオシということでしたので、恋愛小説ですが読んでみました。
45歳で広告会社の社長が主人公です。奥さん以外にも、4年続いている愛人がいる中、さらに会社にアルバイトに来ていた25歳の少女のような女とも関係が始まります。
禁断の関係ゆえに深まる性愛を究極までに描き、中年男の心情を実に巧みに表現しています。
どのような結末を迎えるのか、読みながら期待していたのですが、結末の付け方は単純すぎて、わたしには肩すかしでした。
渡辺淳一の『失楽園』や『愛の流刑地』の好きな方には、むいている一冊だと思います。
投稿日 2012-02-10 03:38
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-02-10 17:15
ワオ!と言っているユーザー