今年の読書(8)『百年の呪い:新・古着屋総兵衛2』佐伯泰英(新潮文庫)
1月
11日
第9代目も若死にしたということもあり、<勝臣>は、ベトナムから同行させていた今坂一族の卜師<梅香林>に視てもらうと、大黒屋の敷地を囲むように「闇四陣」の呪いを掛けられたことが判明します。
またこの「闇四陣」は、鳶沢一族が住む鳶沢村にも掛けられており、<柳沢吉保>が綱吉の亡くなった93年前の宝永6(1709)年に、100年目にして鳶沢一族を滅ぼさんがために仕組まれた呪いでした。
総兵衛たちは、無事にこの「闇四陣」の陰陽師<賀茂日睡>を仕留めますが、相方の風水師<李黒>が、なぜか鳶沢一族と一心同体の「影様」である<本郷康秀>とつながることを突き止めたところで、第二巻目は終わります。