静岡市立芹沢銈介美術館で行われている開館40周年記念展~冬編~「ジャパンブルー 藍のある暮らし」展です。美術館へ訪れたときに行われていた展覧会ですが、その後、浜松や多治見への訪問報告で忙しく、アップすることをすっかり忘れていました。
企画展冬編は芹沢の収集がテーマで、芹沢が集めた被衣、夜着、火消衣装、刺子の労働着、風呂敷や油単、暖簾、馬飾りなどの「日本の藍染」の名品が展示されています。見ていると、日本人の生活の中にあった名品には斬新なデザインがたくさんあり、驚かされます。とても良い展覧会です。なお、芹沢の代表作品も60点ほど展示されています。
会期もあと2週間ちょっととなってしまいましたが、お近くの方で興味のある方は是非行ってください。お勧めです!
愛知県陶磁美術館へ「昭和レトロモダン-洋食器とデザイン画-」を見にいきました。多治見から愛陶まで車で30分ということで、高木さんが見に行こうと誘ってくれました。実は高木さんもこの展覧会にいくつか出展しているようです。
この展覧会は、愛知の三郷陶器や鳴海製陶、そして、岐阜のヤマカ製陶所(のちの大和陶器)をメインに紹介しており、特に三郷陶器は戦後から昭和40年代に手掛けた洋食器のデザイン画が一緒に展示されています。展示品の中には、今、私の家でも使っている鳴海のカップ&ソーサも展示されていました。
担当の学芸員によれば、若い人が結構たくさん見に来てくれるようです。帰りの車の中で、高木さんと、もう今は昭和レトロの時代で、我々の明治、大正の陶磁器をコレクションするのは時代遅れなのかなと話していました。
展覧会の出口にフォトコーナーがあったので、撮影しました。昨日、一緒にアップし忘れたので、アップしておきます。今月末までです。モダン・デザインに興味がある方にはお勧めです!
そういえば、昨日の日曜美術館で建築家・白井晟一を取り上げていましたね。現在、松濤美術館では、1981年竣工当時を再現した松濤美術館を見学できます。こちらも今月末までです。
うちの奥さんと渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで行われている「ザ・フィンランドデザイン」展へ行ってきた。先日、デンマークデザイン展を企画した会社の社長さんとお会いしたときに、「フィンランドの展覧会、多いですね。」と言われて、「まあ、同じ北欧ですからいいではないですか。」と返事をしたのだが、確かに、最近、アルヴァ・アアルト、マリメッコやムーミンなど、フィンランドに関する展覧会が多い。スウェーデンやノルウェーも頑張ってほしいな!
この展覧会にも、もちろん、アアルトがデザインした椅子やガラスの花瓶、カイ・フランクの陶磁器や人形、マリメッコ、アラビア製陶所、イッタラガラス製作所などのデザイナー作品、そして、最後はトーベ・ヤンソンのムーミンの絵など盛りだくさん。カラフルで可愛いらしい作品が多く、うちの奥さんも好みなのかじっくりと見ていた。
ところで、フィンランドのアール・ヌーヴォーはナショナル・ロマンティシズムというんですね。知らなかった。勉強になります!
柳宗悦の書斎で使用していた机と椅子
先日、国立近代美術館へ「柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年」展を見に行きました。すでにNHKの日曜美術館で特集されたので、内容を説明する必要はないと思いますが、中味が濃く、見ごたえがあり、とても面白い展覧会です。見るのに2時間半くらいかかりました。これでも、ひとつ30分ある映像(海外に益子焼と瀬戸の磁器工場を紹介するビデオ)を時間がなかったので、10分で切り上げました。花井さんによると、みなへとへとになって帰っていくそうです。でも、本当に見ごたえがあり、お勧めです!
陶磁器では、李朝の染付鉄砂葡萄栗鼠文壷(17世紀末期、日本民芸館蔵)と染付辰砂蓮花文壷(18世紀後半、大阪市立東洋陶磁美術館)が素晴らしかったです。いずれも多色の釉下彩作品であり、写真では見たことはありましたが、思っていたよりも大きく、迫力がありました。
現在、オランダのロイヤルコペンハーゲンとビング&グレンダールのコレクターであるオッテルローさんのコレクション展が11月6日からオランダのデンハーグで行われているようです。来年の4月3日までです。
私は2015年にオッテルローさんが来日したときに横浜の眞葛ミュージアムへご案内しました。その時のことは、このブログにも記載されています。
https://jp.bloguru.com/kai/242171/in
見に行けるといいのですけれど、難しいな..
ちなみに、シカゴのコレクターの展覧会もまだ巡回しており、来年の1月から6月まで、Dubuque Museum of Art, Iowa で行われるようです。詳細は、下記のアドレスをご覧ください。https://www.danishmuseum.org/explore/exhibitions/art-nouveau-innovation-danish-porcelain-from-an-american-collection?fbclid=IwAR1lDQCmsDe3Vx1rfwlWxt8dvwfNUbOZpwLQovShsSjrYDBO8n3H-BopkQI
先日、うちの奥さんと五島美術館へ「アジアのうつわわーるど」展を見に行った。この展覧会では、現在休館中の町田市立博物館(現在ある建物ではもう展示しなく、新しい建物を町田駅の近くに造るらしい)が所蔵している陶磁器やガラスの名品を展示している。町田市立博物館は家から近いので、良く車でうちの奥さんと一緒にいろいろな展覧会を見に行った。なんといっても、ある時期まで、入場料無料だったからね。近くには縄文・弥生の遺跡もあるし。
で、本題の展覧会の話に戻るが、中国陶磁器を見て、いつも疑問に思うことがある。8世紀ごろに作られた白磁は西洋で言う磁器(porcelain)なのか?
辞典などをによれば、景徳鎮窯は磁器(porcelain)であるが、8世紀頃の中国の白磁や青磁はストンウエアであると書いてある。青磁は確かに素地はだいたい茶色なので、ストンウェアとわかるが、白磁の素地は白胎土を使っているので、よくわからない。しかしながら、今回の展覧会でもそうだが、8世紀頃の白磁の英語表記に、ときどき「porcelain」が使われているのである。そして、困ったことに、使われていない白磁もある。
ということで、まあ、中国陶磁器や東南アジアの陶磁器は疎いので、図録を買ってしまった。勉強します!
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