汐留ミュージアムへ「ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン」を見てきた。実は、いままでデュフィの絵の稚拙な感じが、どうも好きになれず、それほど関心はなかったのだが、今回数多くのテキスタイルを見て、色だけでなく、そのデザインもテキスタイルに合っており、非常に良かった。やはり、物を捉えるときの色彩的感覚が鋭いのだろうな。また、彼の絵画を見て、テキスタイルのデザインを依頼したポール・ポワレは、やはりすごい人だったんだなとあらためて感心した。
色合いといい、デザインパターンといい、描かれた動物や植物がとても生き生きとしており、力強さを感じ、植物のデザインなどは沖縄の染物「紅型」を彷彿させます。お勧めです。
松濤美術館で行われている「日本・東洋 美のたからばこ」展を見てきた。大阪府和泉市にある和泉市久保惣記念美術館の名品を他館では37年ぶりに一挙公開した展覧会だそうだ。宮本武蔵の絵など、以前、どこかの展覧会でお目にかかったお宝もいくつかあり、その中で、国宝「青磁 鳳凰耳花生 名「万声」」(リーフレットの写っている青磁花瓶)が、どこからでも見ることができるように独立したショーケースに展示されていた。南宋時代(12から13世紀)に龍泉窯で作られた砧青磁の名品である。陶磁器で青磁が紹介されている本などでは、必ずと言っていいほど掲載されている。で、近くでまじまじと見て、やはり、磁器なんだなとあらためて認識した次第である。
うちの奥さんとBunkamura ザ・ミュージアムへ「みんなのミュシャ」展を見てきた。ミュシャ展は2年前、国立新美術館で行われたスラブ叙事詩も見に行ったし、実は、1978年に行われた日本で最初の回顧展も見に行った。いずれもうちの奥さんと一緒である。1978年といえば、大学生であるから、もちろん結婚していない。このとき、ポスターを購入して、パネルに入れてプレゼントしたような気がする。なんの絵のポスターか覚えていなかったが、うちの奥さんに聞いたら、「黄道十二宮」だそうだ。
ということで、ミュシャはやはり人気があるな...とても混んでいた。でも、スラブ叙事詩の時ほどではなかったかな..図録もいろいろ持っているので悩んだが、結局、また、並んで購入してしまった。
1978年は横浜で行われていた「ガウディ」展も見に行った。こちらは一人である。そう考えると、この年が「アール・ヌーヴォー」に嵌まった年だったのかな..
と、どうも書いているといろいろ脱線してしまうので、もうやめますが、とても良い展覧会です。東京は明日までですが、その後、来年末まで、京都、札幌、名古屋、静岡、松本と巡回します。お勧めです!
うちの奥さんと東京都庭園美術館へ「1933年の室内装飾」展を見てきた。いままで何回か訪れているが、何かを展示していたため、展示室として部屋ごとに区切られていた。今回は室内装飾というテーマなので、いつもは開いていない扉がすべて開いており、それぞれの部屋が連続的につながっていることが良くわかった。
実は、ここを設計したときのいろいろな資料が、うちの大学の図書館に保存されており、この展示会でも出品されていた。ラジエターカバーの青焼き図面もわが大学の図書館にある。たまに建物をじっくりと見学するのも悪くないな..
リーフレット
これだけ、写真OKでした。なんと、黄色の紬!
紬黄色地ムルドゥッチリ袷衣裳 19世紀 木綿
一般財団法人沖縄美ら島財団
松濤美術館で行われている「美ら島からの染と織 色と模様のマジック」展へ行って来た。沖縄県立博物館・美術館、沖縄美ら島財団、那覇市歴史博物館のコレクションから構成されており、染の紅型からはじまり、織物までを18世紀から今世紀までのものを展示している。今世紀のものは、海外に所蔵されている古い染織物を復元しているものが多いかな。原色を使った華やかものが多く、特に黄色は素晴らしい色合いである。黄色の織(紬)もよかったな。昨年、バリ島のイカット(絣)でできた黄色の袋を買ってきたので、やはり黄色が好きなのかな..
リーフレット表
リーフレット裏
先週、うちの奥さんと国立新美術館へ「ウィーン・モダン」展を見てきた。リーフレットにも書いてあるように、クリムトやシーレなどの絵画が多いのかなとあまり期待していなかったが、絵画だけでなく、建築、工芸、グラフィック、ファッション、音楽、そして、18世紀からの都市計画まで展示しており、とても良かった。
特に、うちの奥さんと私は建築学科を卒業しているので、やはり、建築家のオットー・ヴァーグナーやアドルフ・ロースの図面や模型などが展示されていて、懐かしかった。
ヴァーグナーの鉄道駅などは、実際、学生時代にウィーンに行って写真を撮り、引き伸ばして額に入れ、しばらく自分の部屋に飾っていた。郵便貯金局も良かったが、最後にアドルフ・ロースのゴールドマン&ザラチェのオフィスビルの模型が展示されており、とても感激した。また、クリムトの鉛筆、黒チョークなどを使った素描画も素晴らしかった。
ひとつ残念だったのは、私の専門分野である1870年に建造されたムジーク・フェラインザールがどこにもなかったことかな。
東京会場はもう終わっていますが、大阪へ巡回します。8月27日から12月8日まで、国立国際美術館で開催されるようです。お勧めです。
どうやら、この前の日曜日、日経新聞に広告が載ったらしい。うちの妹が写真を送ってきた。ということは、一応、全国版かな..
はやいもので、あと、1ッか月ちょっと。お客さん入っているのかな..
三井記念美術館で行われている「日本の素朴絵」展へ行って来た。「ゆるい、かわいい、楽しい美術」と副題に書いてあるように、漫画チックでユニークなものを取り上げて、ユルキャラブームを起こした日本人の趣向や心を掘り下げた展覧会かな..
絵画だけでなく、なんと最初に展示されていたものは埴輪である。そして、最後には、大好きな円空仏6体と木食仏4体が出迎えてくれた。やはり、木食の微笑はいいな..
スノーボールの大壺が表紙のリーフレット
お馴染み、モンキーのオーケストラ
マイセン動物園展を見にうちの奥さんと汐留ミュージアムへ行って来た。
かなりの数が某アンティークショップのお客さんのコレクションなので、見たことがあるものもかなりあった。はっきりいって、私は上絵はそれほど興味がなく、特に、フィギャリンは、どうも...。 スノーボールも超絶技巧で派手であるとは思うが、眞葛の高浮彫に通ずるものがあり、生理的に受け付けないのかな..
まあ、マイセンのイングレイズをじっくりと確認することができたのはよかったかな。
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