板谷波山の霙青磁牡丹彫文花瓶である。先日、アップしたリヒター展が行われている東京国立近代美術館のMOMAT展で久しぶりに再会した。多分、前回見たのは、8年前の没後50年展だったと思う。マットな淡い青磁釉に含まれる気泡が「みぞれ」を思わせるようで、波山が霙(みぞれ)青磁と名付けたようだ。
昨日アップした石川県立工業高等学校(旧石川県工業高校)に板谷波山も1896年9月から在籍していたが、諏訪蘇山は1896年にやめるので、どうやら入れ違いだったようである。まあ、もしかしたら数か月重なっていたかもしれない..
今年は、板谷波山の生誕150 周年のようで、いろいろな美術館で板谷波山展が行われているようなので、興味がある方はお出かけください。
先日、うちの奥さんと「津田青楓 図案と、時代と、」展を見に行った。明治後期から大正にかけて活躍した図案家の展覧会である。夏目漱石などの有名作家の本の装幀も手掛けた人なので、古い作家なのかなと思っていたが、1978年までご存命だったらしい。京都の浅井忠、神坂雪佳、富本憲吉などの図案や表紙作品なども展示してあり、なかなか楽しめた。青楓が留学していたパリから持って帰ってきたものを京都市立芸術大学が所蔵しており、それらを展示したときの写真があったのだが、その中にロイヤルコペンハーゲンの皿らしきものがあり、少し気になった。京都に行けば見れるのかな..
久しぶりに三井記念美術館へ「絵のある陶磁器 仁清・乾山・永楽と東洋陶磁」展を見に行きました。実は昨年の9月から改修のため休館していたので、リニューアルオープンの第1弾です。私はお茶はやりませんが、仁清や乾山の釉下彩陶器をじっくり見ることができました。最後の方に出てきた中国陶磁器も良かったですね。やはり、三井はすごいな....とても、勉強になりました。
3月の中頃に国際フォーラムで行われたアートフェア2022に展示されていた四代目田辺竹雲斎の「RECIRCULATION」です。この前の日曜美術館で取り上げられており、アップをすっかり忘れていました。同じような作品を去年もアップしました。https://jp.bloguru.com/kai/399442/art-fair-tokyo-2021
とにかく大きい迫力のある竹細工の作品です。
静岡市立芹沢銈介美術館で行われている開館40周年記念展~冬編~「ジャパンブルー 藍のある暮らし」展です。美術館へ訪れたときに行われていた展覧会ですが、その後、浜松や多治見への訪問報告で忙しく、アップすることをすっかり忘れていました。
企画展冬編は芹沢の収集がテーマで、芹沢が集めた被衣、夜着、火消衣装、刺子の労働着、風呂敷や油単、暖簾、馬飾りなどの「日本の藍染」の名品が展示されています。見ていると、日本人の生活の中にあった名品には斬新なデザインがたくさんあり、驚かされます。とても良い展覧会です。なお、芹沢の代表作品も60点ほど展示されています。
会期もあと2週間ちょっととなってしまいましたが、お近くの方で興味のある方は是非行ってください。お勧めです!
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