ツツジ科エリカ属に分類される<エリカ>の種類も多く、600種とも700種とも言われていますが、日本で流通しているだけでも40~50種はあるといわれています。
<ファルコン植物記>としてこの【スズランエリカ】でようやく12品種目になりましたが、同種は園芸業界では<エリカ・フォルモーサ>名でも流通、南アフリカが原産地です。
常緑低木性で開花期は2月~4月、枝先に真っ白で長さ5~6ミリの小さな花を三つ咲きますが、枝の分枝が非常に多く、株全体にびっしりと咲き誇る姿は圧巻です。
短茎ですので草丈は30センチ程度と短めの【フラッシュポイント】が、プランターに植え込まれていました。
左上に見える<チューリップ>も同じ【フラッシュポイント】で、この種は咲き始めは白っぽく、だんだんと桃色から赤色へと、咲き進むにつれて花弁の色が変化していくさまが楽しめる品種です。
「フラュシュポイント」とは「引火点」の意味がありますが、まさに徐々に色を変化させて最後に真っ赤になる様は、いい得て妙なネーミングだとおもいます。
濃い赤色を基調として、黄色の縁取りの覆輪が入る品種【恋茜】で、花壇に群植されていて見ごたえがありました。
この品種は富山県農業技術センター野菜花き試験場にて、1974(昭和49)年から育成されてきた品種で、1997(平成9)年8月19日付けで品種登録されています。
同試験場は、公的機関としては日本で唯一の<チューリップ>の品種改良に取り組んでいます。
<チューリップ>の品種改良は、花をつける球根を得るまでに5~6年を要し、以後10年以上球根増殖を続けながら収量性や病害抵抗性などを確認しながら選抜を繰り返さなければならず、この【恋茜】は23年の期間を費やしています。
花形は円筒形の一重咲き、濃い赤色の花弁が情熱的な想いを連想させます。
ボリューム感があり、落ち着いたで紫色の八重咲きの【ブルーダイアモンド】です。
<アイリスオーヤマ>主催の「ベスト・オブ・ザ・チューリップ」で、第1位「アンジェリケ」、第2位「プリティーウーマン」に次ぎ、第3位として本種が入賞しています。
茎・葉ともに太く、花壇に群植させますと、とても華やかなで見ごたえのある景色が楽しめます。
昨年11月11日、スイスのジュネーブで行われた競売で、ダイヤモンドとして過去最高金額の59億5千万円で落札されたのが「12.03カラット」のブルーダイヤでした。
落札した<ジョセフ・ラウ>氏の代理人によると、7歳の娘のために落札したとかで、「ブルームーン」と名付けられていた名称を「ジョセフィンのブルーダイヤモンド」と改名したそうです。
縁遠い宝石の世界ですが、この<チューリップ>の【ブルーダイアモンド】でしたら、わたしの小遣いでも、なんとかプレゼントに使えそうです。
花径が5センチばかりと大きく、特に鮮やかな色合いの花姿が魅力的な<チロリアンデージー>です。
キク科ヒバギク(ベリス)属、の耐寒性一年草、別名は「ヒナギク(雛菊)」で、地中海沿岸を原産地としています。
寒さに強く、暖かい地域では早春から花が次々と咲き続け、春の花壇の定番品種です。
きれいな色合いの<アネモネ>で、品種名は【ミストラルプラス】といい、色も白色や赤色があるようですが、何とも言えぬ青紫色の風格に圧倒されてしまいました。
鼻緒中心部の蕊も、トンボの複眼をおもわせる面白い形が見られ、興味をひかれます。
BONES制作のSFロボットアニメとして『交響詩篇エウレカセブン』がありますが、その中の登場人物に<アネモネ>がいます。
とにかくわがままで奔放、気が強く横柄で他人を見下した言動が多い跳ねっ返りの少女として描かれていますが、<アネモネ>の風格からは、想像できないキャラクター設定です。
よく使われる諺として、「栴檀は双葉より芳し」というのがありますが、この場合の「栴檀」は、ビャクダン科の「ビャクダン(白檀)」のことを指し、センダン科センダン属の本種のことでがありません。
5月~6月頃に、若枝の葉脇から淡紫色の5弁花を円錐状に咲かせます。
花には、「アゲハチョウ」 がよく吸い蜜に訪れ、夏場は 「クマゼミ(熊蝉)」 が樹液を求めて飛翔してきます。
果実は長さ1、5~2センチ程度ほどの楕円形の<核果>で、晩秋から初冬にかけて黄褐色に熟しますが、葉が落葉しても梢に果実が残るさまが「数珠」のように見えるところから、「センジュ(千珠)」の意が名称の由来となっています。
「アバンギャルド」は、前衛芸術または前衛美術などを指す言葉として使用されていますが、フランス軍の先陣隊を指す言葉でもあり、しばし政治的意味合いをも含んでいます。
この【アバンギャルド】は、赤色の一重咲き品種「ベンバンザンテン」と、淡黄色の八重咲き品種「ベロナ」との交配から作出されています。
一重咲きの卵形の花姿の<チューリップ>と比べますと、同じ仲間のなおかと訝る花姿で、まさに八重咲きの花弁が、自由奔放に広がっています。
同じ品種が複数植わっていますと、やはりきれいな花姿を選びますが、この【エアー】の特徴である桃色と緑色の2色がきれいに出ているのは、右隣の<チューリップ>でした。
一重咲きの品種から突然変異で生まれたのが<パーロット咲き>ですが、「オウム」の羽のような感じの花弁の花姿で<八重咲き>です。
原産地のトルコからヨーロッパに渡り、特にオランダでの品種改良は目覚ましいモノがありますが、チィーリップ産業の基盤を築いたのは、ライデン大学の植物学教授<C・クルミウス>です。
ちなみにライデン大学付属植物園には、<シーボルト> が日本から持ち帰った「イチョウ」や「フジ」が、いまだ元気に育っています。
あちらこちらの花壇や植え込みに、<チュリップ>の花が目立ち始めました。
柔らかい桃色の色合いと白色の対比のグラデーションがきれいな花姿で、<八重咲き>の早咲き品種【フォックストロント】は、オランダにて作出されています。
やさしい色合いを眺めていて、『ローマ神話』に出てくる<プラト>の神の娘<チューリップ>という美しい乙女のことを思い出しました。
ある日秋の神<ヴェルツーヌ>が彼女に一目惚れしてしまいます。追いかけても逃げられ、いつまでたっても捕まえることができません。業を煮やした<ヴェルツーヌ>はどんな手段でもと考えたとき、<チューリップ>は貞操の神<ディアーナ>に頼み、一輪の花に変えてもらいました。
この品種は咲き進むにつれて桃入りの色合いが濃くなり、恥じらう乙女の<チューリップ>を彷彿させる品種です。
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