『眠狂四郎魔性剣』@BS12
3月
8日
<柴田錬三郎>の原作を『眠狂四郎炎情剣』(監督:三隈研次)の<星川清司>が脚色。第三作目『眠狂四郎円月斬り』に続いて二本目の<安田公義>が監督した「眼狂四郎シリーズ」第六作目になります。
大名の家に生まれながらも、妾腹の子として一度は殺されかかった「鶴松」が、岩代藩主に世継ぎの出来ぬところから再び伴れ戻されることになります。ところが、フトしたことからこの「鶴松」と知り合った「狂四郎」は、彼が養父の後を継いで江戸一番の大工になりたいという固い決意を抱いているばかりか、武士に激しい憎しみすら秘めていることを知って、この幼い望みを守ってやろうとします。
お家断絶となっては失業するしかない藩士たちと、「狂四郎」に恨みをもつ女たち(手裏剣の名手「おりん」、毒蛇使いの「お艶」、尼僧など)が、あるときは不意をつき、あるときは色仕掛けでといった具合に、「狂四郎」との間に凄惨な斗いが展開していきます。
「眼狂四郎」に<市川雷蔵>、「おりん」にシリーズ初参加の<瑳峨三智子>、「お艶」に<長谷川待子>、鶴松の養父の娘「お糸」に<明星雅子>、鶴松の乳母「佐絵」に<穂高のり子>、おりんに頼まれ狂四郎を誘き寄せる尼僧「青華院」に<若松和子>などが出演しています。