ファルコン昆虫記(1167)【アオミズハバチ】
7月
4日
ここ最近登場する昆虫たちは体長の小さいのが多いようで、同定に苦労しています。今回は、体長7ミリほどですが、一目でハチ目(膜翅目)のハバチ亜目(広腰亜目)ハバチ科の〈ハバチ〉の1種だとわかりました。
6本の脚、4枚の翅、3個の単眼、2個の複眼といった有翅型昆虫の基本構造をよく保っており、最大の特徴は、胸部と腹部が広い面積で繋がっていることで、そのためくびれのない寸胴型の体型をしています。「スズメバチ」や「ドロバチ」などが属するくびれをもつ細腰亜目とはこの点で見分けられます。広腰亜目という名もこのことに由来しています。
一方、ハバチ科は、これまた日本産だけでも約109属500種以上の大所帯です。
黄色い脚と、触角の第1節のみ黄色だという特徴から、【アオミズハバチ】と同定しました。国内に生息するアオミズハバチ属は本種のみです。アオミズを食草としているのが、名称の由来です。