「1ドル=144円89銭~144円91銭」
6月
19日
18日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに小反発し、前日比10銭円高・ドル安の「1ドル=145円10〜20銭」で取引を終えています。この日の円の安値は「1ドル=145円22銭」でした。
中東情勢の緊迫などが低リスク通貨とされる円の支えとなりました。18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて米連邦準備理事会(FRB)が利下げを急がないとの見方が広がると円は伸び悩んでいます。
アジア・欧州市場の流れを引き継ぎ、円買いが先行しました。イランとイスラエルの軍事衝突に米国が軍事介入する可能性が浮上しており、中東を巡る不透明感が強く、<トランプ米大統領>は18日、イランの核施設への攻撃について「やるかもしれないし、やらないかもしれない」と記者団に話しています。
(FRB)は18日まで開いた(FOMC)で市場の想定通り政策金利を据え置きを決めています。あわせて公表した参加者の政策金利見通しでは、2025年末の予想の中央値が(0.25%)の利下げ2回を織り込む水準で前回3月から変わりませんでした。年内の利下げ予想が1回になるとの見方があったため、(FOMC)結果発表後に円は一時「1ドル=144円34銭」に上昇しています
一方、<パウエル(FRB)議長>の会見を受けて円は上げ幅を縮小しています。<パウエル(FRB)議長>は米経済を取り巻く不確実性は高まったままだとして、関税が与える影響が分かるまで現行の政策金利を維持することが「適切だ」と改めて主張しました。
米労働市場が底堅いとの認識や夏にかけてインフレが加速するとの見方なども示しています。(4.3%台半)ばで推移していました米長期金利が前日終値(4.39%)まで水準を戻したことが円の重荷となりました。