<トランプ米大統領>は今週、記者から「TACO」について質問された際、いら立ちを隠そうともしませんでした。「TACO」とは、「Trump Always Chickens Out(トランプはいつもチキって〈おじけづいて〉退く)」の略語で、ウォール街のトレーダーの間で広まっています。
いわゆる「TACO理論」は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の<ロバート・アームストロング>記者が、政策が市場を混乱させ始めると撤回するという<トランプ大統領>の傾向を強調するために考案した造語です。
<トランプ政権>は「市場や経済からの圧力に対する耐性があまり強くなく、関税が痛みを生じさせるとすぐに引き下がる」ことに投資家たちが気付き始めていると、<アームストロング>記者は結論づけています。「これがTACO理論だ。トランプはいつもチキって退く」。
<アームストロング記者が「TACO理論」を考案したのは、今月、<トランプ大統領>が世界中に課していた巨額の「相互関税」を一時停止すると発表したのを受けて株価が急騰した直後のことでした。
さらに、<トランプ大統領>は先週にも、6月1日から欧州連合(EU)からの輸入品に(50%)の関税を課すと発表したが、その2日後には
発動を7月9日まで延期しています。