「1ドル=143円32銭~143円33銭」(5月23日)
5月
23日
23日の東京外国為替市場で、円相場は9営業日ぶりに反落でした。17時時点では前日の同時点に比べ29銭の円安・ドル高の「1ドル=143円33〜35銭」で推移しています。
米国の財政懸念を背景に上昇していた米長期金利が前日のニューヨーク市場で低下しました。米国の資産を売る動きが収まり、持ち高調整の円売り・ドル買いが優勢でした。もっとも下値では円買い・ドル売りも入り、下げ渋る展開となっています。
22日のニューヨーク市場では、米長期金利の上昇が一服でした。このところ米国の財政不安が高まっていただけに、持ち高調整の円売り・ドル買いが出ています。22日に発表されました5月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値のうち総合指数が前月から改善でした。米景気は底堅いとの見方から、円売り・ドル買いが先行しています。
もっとも円売りの勢いは続きませんでした。トランプ減税を盛り込んだ大型法案は22日に米連邦議会の下院で可決されています。与党・共和党内でも反発する向きがあり上院での修正協議がなされる見込みですが、米国の財政が悪化するとの警戒感はくすぶっています。円の下値では、米財政拡大の懸念が根強いなかで円買い・ドル売りも入りました。