「1ドル=144円17銭~144円21銭」
5月
22日
21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日続伸し、前日比80銭円高・ドル安の「1ドル=143円65〜75銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=143円30銭」、安値は「1ドル=143円88銭」でした。
トランプ減税の恒久化を含めた大型減税が財政悪化につながるとの警戒感が根強くあります。メディケイドと呼ばれる低所得層向けの公的医療保険の削減や州税・地方税の控除拡大などを巡って、共和党議員の中での意見がまとまっていません。26日までに下院での可決を目指していますが、先行きは見通せない状況です。現行案が財政の悪化につながる内容とあって、ドル売りに流れています。
中東での地政学リスクが意識され、低リスク通貨とされる円に買いが入った面もあります。米CNNは20日、米国当局者の話としてイスラエルがイランの核関連施設を攻撃する準備をしていると伝えました。米国はイランと同国の核問題を巡って協議を続けていますが、交渉が進展していないようです。
21日、<加藤勝信財務相>は先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議のために訪れたカナダ西部のバンフで<ベッセント米財務長官>と会談しました。会談について、<ベッセント米財務長官>が、円高に誘導するよう働きかける可能性があり、円相場を支えています。
コメントを書いている間に急激に円安が進んでいます。会談で何らかの発表が行われたと推測していますが、詳細については、今夕にまとめたいと思います。