ファルコン昆虫記(1151)【オオフタオビドロバチ】
5月
15日
逆光での撮影になりましたが、記録として残しておきたいので、わかりづらいのですが、ご容赦願います。腹部に2本の黄色い帯を持っている特長が、何とか判別できると思います。体長20ミリほどのハチ目(膜翅目)スズメバチ科ドロバチ亜科の【オオフタオビドロバチ】です。
黒色で、頭部、前胸部背板などに黄色班があります。
成虫の活動期間は5月から10月。樹木に開いたカミキリムシの脱出孔、竹筒、木材の穴などに巣を作り、メイガやハマキガなどのガ類の幼虫を運び入れます。巣の中で幼虫は越冬します。
成虫の活動期間は5月から10月。樹木に開いたカミキリムシの脱出孔、竹筒、木材の穴などに巣を作り、メイガやハマキガなどのガ類の幼虫を運び入れます。巣の中で幼虫は越冬します。
【オオフタオビドロバチ】は、単独で生活する孤独性のハチで、特にその繁殖行動において独特の生態を持っています。これらのハチは、巣の中に複数の仕切りを作り、それぞれの仕切りの中に1匹ずつ幼虫の餌となるガ類の幼虫を麻痺させて置き、その上に卵を産みます。この巣作りの技術は、泥や粘土を巧みに操る彼らの名前の由来ともなっています。また、【オオフタオビドロバチ】の成虫は、羽音が小さいにも関わらず、非常に活発に飛び回り、独特の黄色い帯が敵からの警告色として機能しているようです。