9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比1円50銭円安・ドル高の「1ドル=147円70〜80銭」で取引を終えています。
<トランプ大統領>が9日、中国を除く複数の国・地域を対象に相互関税の一部を「90日間停止する」と発表しました。米株式相場が急伸し、低リスク通貨とされる円の売りが広がりました。
円は朝方には「1ドル=143円99銭」と昨年10月上旬以来、約半年ぶりの円高・ドル安水準を付けていました。米景気懸念や投資家のリスク回避姿勢から円買いが進んでいます。
<ベッセント米財務長官>が同日の米FOXビジネスのインタビューで、最近の円高については日本経済の堅調さやインフレ期待の上昇、日銀の利上げなどを受けた「自然なことだ」との見解を示しました。関税交渉で米政府から円安の是正を求められるとの見方も円買いを誘いました。