「1ドル=146円25銭~146円36銭」
4月
9日
8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに大幅反発し、前55銭銭円高・ドル安の「1ドル=146円20〜30銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=145円97銭」、安値は「1ドル=147円67銭」でした。米政権による関税政策が貿易摩擦の激化を招くとの見方から、相対的に低リスク通貨とされる円を買って、ドルを売る動きが優勢となりました。
中国に対する(104%)の関税が9日に発動されます。市場では、米国が中国に対して譲歩するつもりがないことが改めて確認されています。米中の貿易摩擦が世界経済に悪影響を及ぼすとの見方が一段と強まりました。
関税によって米国の物価が上昇し、消費や設備投資が落ち込むとの懸念が根強くあります。米景気が減速するとの警戒も円買い・ドル売りを促しました。8日のダウ工業株30種平均株価が上昇する場面では円相場が伸び悩んでいますが、株売りが勢い付くのと歩調を合わせ、円相場は上げ幅を広げています。