ウクライナ侵攻丸3年状況(2月24日)
2月
24日
2022年2月にロシアが始めたウクライナ侵攻は、24日で丸3年を迎え「1097日目」となる。この間、おびただしい数の人命が失われ、双方の戦死傷者は計100万人を超えたと報じられています。毎日約1000人の兵士が傷つく計算です。ロシアの空爆で民間人の犠牲にも歯止めがかかりません。
ロシアは、国土面積が日本の約1.6倍あるウクライナの東・南部を占領。2014年に「併合」した南部クリミア半島を含めると、支配地域は国土の約5分の1に相当します。
ウクライナは昨年、対ロ越境作戦に注力しました。一方、ロシアの<プーチン政権>は<トランプ米大統領>復帰後の停戦交渉の可能性を見据え、東部ドネツク州で攻勢を強化。米シンクタンク戦争研究所によりますと、ロシア軍が2024年中に新たに制圧した地域は4168平方キロに上り、石川県や徳島県の面積に匹敵します。
国連の集計では、今年1月までの約3年間でウクライナの民間人1万2605人が死亡、2万9178人が負傷しました。これまでに約690万人が国外に避難しています。
米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』は昨年9月、双方の戦死傷者が約100万人に達したと推計しました。ウクライナの<ゼレンスキー大統領>は今月上旬、英ジャーナリストの取材に、自軍の損害が死者約4万5100人、負傷者約39万人と公表。英BBC放送などの調査報道は、ロシア軍の死者は氏名が確認されただけで9万5000人以上(2月21日時点)と発表し、未確認分を含めるとはるかに多いと指摘しています。