11日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落して始まりました。
朝発表の8月の米消費者物価指数(CPI)で、エネルギーと食品を除くコア指数の前月比上昇率が市場予想を上回りました。米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が後退し、投資家心理の重荷となっています。
8月の米(CPI)は前月比で(0.2%上昇)し、市場予想に一致しています。コア指数は(0.3%上昇)と、市場予想(0.2%)を上回りました。コア指数の前年同月比の上昇率は、(3.2%)と7月や市場予想と同じでした。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で(FRB)が利下げを決める公算が大きいなか、(0.5%)ではなく、(0.25%)から始めることになりそうだとみられています。
10日夜開催の米大統領選の候補者討論会では、民主党候補の<ハリス副大統領>が共和党候補の<トランプ前大統領>に対して優位に進めたと報道されています。ただ、これまでの世論調査では両者の支持率が拮抗しています。大統領選を巡る不透明感は引き続き根強く、株式を積極的に買う材料になりにくい状況です。
ダウ平均株価は、前日比124ドル75セント(0.31%)高の4万0861ドル71セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比369.65ポイント(2.17%)高の1万7395.53でした。
S&P500種株価指数は、前日比58.61ポイント (1.07%)高の5554.13でした。