米連邦準備制度理事会(FRB)の<パウエル議長>は今後の金融政策について、ことしの第1四半期にインフレ率の低下に向けた進展がみられなかったとして、現在の高い金利水準を維持してインフレ率が低下するまで辛抱強く待つ必要があるという考えを示しました。
14日、(FRB)の<パウエル議長>はオランダのアムステルダムで開かれた外国銀行協会の年次総会に出席しました。
この中でパウエル議長は去年はインフレ率が大きく低下したものの「ことしの第1四半期には進展が見られなかったことは明らかだった」と述べました。
その上で「インフレ率は誰もが予想していたよりも高い水準だ」としておよそ23年ぶりとなっている現在の高い金利水準を維持してインフレ率が低下するまで辛抱強く待つ必要があるという考えを示しました。
一方で次にとる金融政策は利上げではなく金利水準を維持する可能性が高いというこれまでの認識を改めて示しています。