『燃えあがる女性記者たち』@< リントゥ・トーマス &スシュミト・ゴーシュ>監督
6月
28日
本作はインド北部のウッタル・プラデーシュ州にてカースト制度外の〈不可触民〉として差別を受ける「ダリト(ダリット)」と呼ばれる女性たちが立ち上げた新聞社を取り上げたドキュメンタリー映画です。
「ニュースの波」という意味を持つ新聞社「カバル・ラハリヤ」はスマートフォンを使い、SNSやYouTubeの発信を主とするデジタルメディアとして、身近な声を拾って取材します。貧困と階層、ジェンダーといった差別や偏見、さらには家族からの抵抗に遭いながらも、「カバル・ラハリヤ」が発信するニュースは大きな波を起こしていきます。
本作品は、第94回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされました。これまで日本国内の映画祭で上映された際のタイトルは『燃え上がる記者たち』でしたが、「厳しい日常を生きながら、それでも沈黙の暴力に屈しない女性たちの闘う姿を伝えたい」との思いで『燃えあがる女性記者たち』に改題されています。