『せかいのおきく』@<阪本順治>監督
4月
23日
江戸時代末期、厳しい現実にくじけそうになりながらも心を通わせることを諦めない若者たちの姿を、墨絵のように美しいモノクロ映像で描き出しています。
武家育ちである22歳の「おきく」は、現在は寺子屋で子どもたちに読み書きを教えながら、父と2人で貧乏長屋に暮らしていました。ある雨の日、彼女は厠のひさしの下で雨宿りをしていた紙屑拾いの「中次」と下肥買いの「矢亮」と出会います。つらい人生を懸命に生きる3人は次第に心を通わせていきますが、「おきく」はある悲惨な事件に巻き込まれ、喉を切られて声を失ってしまいます。
<黒木華>が「おきく」、「中次」を<寛一郎>、「矢亮」を<池松壮亮>が演じ、<佐藤浩市>、<眞木蔵人>、<石橋蓮司>が共演しています。