『網走番外地 望郷篇』@BS12
12月
13日
〈網走番外地〉シリーズは、主人公「橘真一」(高倉健)がさまざまな人間ドラマに巻き込まれながらもアクションで乗り切ってゆきます。前科者ですが正義感が強く情熱的なキャラクターを時にユーモラスに、時に野性味溢れるアクションとともに魅せる若き日の<高倉健>の姿は公開当時圧倒的な人気を誇り、本シリーズは大スター<高倉健>の原点とも言えます。
かつては旭組の若衆であり、網走刑務所に服役していた「橘真一」(高倉健)は出所後、故郷の長崎へ帰って来ます。そこでは、旭組が戦災からの復興に精を出す間、安井組が暴力を使ってその勢力を伸ばしていました。「橘」は「安井」(安部徹)を傷つけた罪で懲役を受け、網走刑務所で刑期を務めたのでした。今は中風を病んで力衰えた「旭統一」(嵐寛寿郎)とその息子で、安井組に闇打ちされて負傷した「猛」(中谷一郎)、それに「橘」に想いをよせながら「猛」と結ばれた「ルミ子」(桜町弘子)が、「橘」を喜び迎え入れます。
しかし今も安井組は港湾荷役の利権を支配していて、旭組は壊滅的な状況に陥っていました。「橘」は親分である「旭」のために一肌脱ぎますが、安井一家は愚連隊を雇って「橘」を襲います。