『戦争と女の顔』@<カンテミール・バラーゴフ>監督
5月
6日
『戦争と女の顔』は第2次世界大戦に従軍し、心身ともに傷を抱えた元女性兵士たちの姿を描いた作品です。荒廃した街の病院で働く看護師「イーヤ」、「イーヤ」の戦友で戦地から帰還した「マーシャ」の2人が厳しい環境下で生きていくさまが綴られています。公開中の予告には発作のせいで「マーシャ」の子供を死なせてしまう「イーヤ」と、戦地の負傷で子供を産めない体になった「マーシャ」を収録。「マーシャ」が「あなたが産んで」「私のために」と「イーヤ」を妊娠へと導こうとする様子が切り取られています。
新人の<ヴィクトリア・ミロシニチェンコ>が「イーヤ」、同じく新人の<ヴァシリサ・ペレリギナ>が「マーシャ」役で主演。証言集『戦争は女の顔をしていない』を原案に、<カンテミール・バラーゴフ>が監督を務めています。
予告編に流れる「戦争より」悪はそんざいしない」という<カンテミール・バラーゴフ>監督の言葉が、今のロシアからすると皮肉に思えるコピーでした。