ファルコン昆虫記(907)【キリウジガガンボ】
5月
9日
「ガガンボ」は世界中に分布する昆虫であり、成虫の形態はカ(蚊)を一回り大きくしたような感じの種類が多く、その種類数は15000種類以上とも言われています。日本でもかなりの数の種類を目にすることができます。
いままでに種まで同定できたのは、(270) 【キイロホソガガンボ】 と(840)【マダラガガンボ】 の2種だけで、何匹か昆虫記に登場していますが、極端に長い肢の特徴からすぐ判断できる「ガガンボ」に終わり同定できないのも多々ありました。
【キリウジガガンボ】は、灰褐色で、翅の前縁の色が濃い「ガガンボ」です。都市周辺でも普通に見られ、水田や畑の周辺に多いようです。
幼虫は、新鮮な植物だけでなく腐った植物や、植物の芽・若い根などを食べるので、イネ・ムギの害虫とされています。成虫は主に花の蜜を主食とし、寿命は10日ほどです。
幼虫が腹部の途中で切ったような形をしていることから「切りウジ」の名がついています。