ダウ平均株価(8月27日)@終値3万5455ドル80セント
8月
28日
<パウエル>米連邦準備理事会(FRB)議長が同日の講演で、資産購入の減額「テーパリング」について「年内の開始が適当」と表明しました。市場の大方の予想に沿った内容で講演開始直後に上昇幅を拡大しています。
IT株の上昇が目立ち、IT株の多いナスダック総合指数は前日より183.694ポイント(1.2%)上昇し1万5129.501と、過去最高値を更新しています。ダウ平均株価も(8月16日)につけた最高値「3万5626ドル40セント」に近づいています。S&P500種も39.37ポイント高い4509.37で引けています。
<パウエル>議長は「テーパリング」を始める条件としてきた「さらなる著しい進展」について、物価上昇は満たしたとの認識を示し、雇用も前進していると評価しました。新型コロナウイルスの感染拡大なども見極めたいとしており、具体的な開始時期は明言しませんでした。
金融市場では9月21~22日か11月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「テーパリング」の具体的な進め方を示すとの見方が強いようです。市場の想定以上に金融緩和の修正を前倒しする発言はなかったことで株式市場には安心感が広がっています。