「J&J」製ワクチン(4)@数百万回分廃棄処分
6月
12日
これらワクチンは医薬品受託製造会社の「エマージェント・バイオソリューションズ」が運営するメリーランド州ボルティモアの工場で製造。同工場では(J&J)のワクチンに別のワクチンの成分が混合するミスが発生し、米当局は4月に製造停止を命じていました。(FDA)は同時に、約1000万回分のワクチンについては使用を認めたといいます。
これに先立ち、米紙ニューヨーク・タイムズは関係筋の情報として、(FDA)が(J&J)に約6000万回分のワクチンを廃棄するよう要請したと報じています。
こうした中、欧州医薬品庁(EMA)は11日、予防措置として、米工場での製造過程で汚染問題が発生した時期に欧州向けに作られた(J&J)のワクチンを使用しないと発表しています。
何回分のワクチンを不使用とするかは述べていませんが、ロイターはこれまでに、何百万回分ものワクチンに相当すると報じています。6月末までに5500万回分を欧州に納入する(J&J)の目標達成が難しくなりそうです。
欧州医薬品庁(EMA)は、汚染されたワクチンが欧州向けではなかった上、欧州に納品されたワクチンは汚染の影響を受けていないとしています。