「滋賀県立琵琶湖博物館」グランドオープン
10月
11日
「滋賀県立琵琶湖博物館」は、琵琶湖に面した滋賀県草津市烏丸半島に位置する「湖と人間」をテーマにした博物館で、1996年10月に開館。敷地面積は55153平方メートルと、湖をメインにした博物館としては日本最大級の規模を誇り、全国でも珍しい淡水専門の水族展示をもつ博物館です。
今回の第3期リニューアルにあたり、「A展示室」、「B展示室」の展示内容を刷新しています。
「A展示室」の「湖の400万年と私たち~変わり続ける琵琶湖~」では世界初の展示となる半身半骨の「ツダンスキーゾウ」標本や、地層模型と地層の剥ぎ取り標本など、400万年にわたる琵琶湖の自然環境や気候の変化を体感できる展示がなされています。
各コーナーでは、開館以来収集してきた多数の化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマを通して、大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物のものがたりと琵琶湖フィールドの魅力が楽しめます。
「B展示室」の「湖の2万年と私たち~自然と暮らしの歴史~」では、「森」・「水辺」・「湖」「里」をテーマに、人は自然とどのようにかかわり暮らしてきたのかを紹介。全長7.5mとなる「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の私たちの暮らし(C展示室)にどのようにつながっているのかを伝えています。
また、これまでも展示していた丸子船がさらにバージョンアップ。備え付けのタブレット等のIT機器を丸子船にかざすと、AR技術により画面上で丸子船が帆を張り、琵琶湖の上を動きはじめ進んでいく姿が現れます。
既存の「C展示室」では、「湖のいまと私たち~暮らしとつながる自然~」をテーマとして、琵琶湖から上流部の森林までさかのぼって、琵琶湖とその流域の多様な生き物や固有種、そして、人との関わりを紹介。琵琶湖から森林までの身近な景観を入り口に、環境・人間・生き物の関係性をわかりやすく示すと共に、そこから身の回りの世界の中に潜むおもしろさを知ってもらい、博物館の屋外展示や交流事業とつなぎ、魅力ある分野へ誘います。