ファルコン昆虫記(855)「カタツムリ」
5月
31日
殻が退化している 「ナメクジ」 は嫌われているようですが、大きな「ヤマナメクジ」 などは、当然論外になるだろうなぁ。
殻を持つ「カタツムリ」は、1911年(明治44年)に「尋常小学唱歌」第一学年用に掲載された文部省唱歌「♪でんでんムシムシ、カタツムリ」( 作詞・作曲:不詳)にはじまる『かたつむり』をみても、嫌いな子供はいないようです。
唄の歌詞としても出てきますが、日本語における名称としては「カタツムリ」の他に、「デンデンムシ」、「マイマイ」、「蝸牛(かぎゅう)」などと呼ばれています。語源については諸説あるようです。
「カタツムリ」は、笠つぶり説、潟つぶり説、片角振り説など諸説あります。なお、「つぶり」は古語の「つび(海螺)」で巻貝を意味しています。
「デンデンムシ」は、子供たちが殻から出ろ出ろとはやし立てた「出ん出ん虫」(「出ん」は出ようの意)であるとの説があり、「マイマイ」は、「デンデンムシ」と同様に子供たちが舞え舞えとはやし立てたことに由来、「蝸牛」は、動作や頭の角が牛を連想させるところに由来するようです。