三菱造船は2020年1月10日(金)、同社の下関造船所 江浦工場(山口県下関市)において、阪九フェリー向け新造船「やまと」の命名・進水式が行われています。
「やまと」は三菱造船が受注している阪九フェリー向け新造船2隻のうちの2番船で、2019年8月に進水した1番船「せっつ」と同型。船舶の規模を示す総トン数は約1万6300トン、長さ約195m、幅29.6m、旅客定員は663人です。8.5mトラック約277台および乗用車約188台の積載能力を有し、荷役設備として舷側ランプ扉2基、船尾中央ランプ扉1基を搭載しています。
船のコンセプトは「星空と海をのぞむ癒しの旅」で、内装は「せっつ」が港町神戸をイメージしているのに対し、「やまと」は門司港レトロの街並みをイメージ。客室最上階である7階には広い空間を設け、船内で最も大きな窓から星空と瀬戸内海が眺望できるそうです。
環境面では、従来船と比べて約6%の省エネを実現しているほか、2020年1月から全世界的で適用されたSOx(硫黄酸化物)排出規制への対応策として、排ガス処理装置(スクラバー)を搭載しています。
「やまと」は今後、艤装工事を経て2020年6月に阪九フェリーへ引き渡され、夏に神戸~新門司航路へ就航予定です。なお、1番船「せっつ」は先行して3月10日(火)に同航路へ就航します。
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