女性のサッカー観戦国際試合のみ解禁@イラン
9月
25日
女性が男子サッカーをスタジアムで観戦することが禁止されているイランで、男装して試合を観戦しようとして逮捕、起訴された女性<サハル・ホダヤリ>さん(29)が9日首都テヘランの裁判所前で焼身自殺を図り死亡したという悲しい事件がありました。入場禁止への抗議の自殺とみられ、「入場禁止は正当化できない。基本的人権を奪う行為だ」との批判が国内で強まっていました。
イランでは1979年の革命以降、厳格なイスラム体制が続き、男女が公共の場でともに観戦することができなくなり、女性によるサッカー観戦が禁じられ、男女差別であるとして国際的に批判の対象となっています。国際サッカー連盟(FIFA)では同国に対して状況の是正を繰り返し訴えかけていました。
10月10日には、カタールワールドカップ・アジア2次予選のイラン対カンボジア戦がテヘランのアザディ・スタジアムにて開催されます。スポーツ大臣の<マスード・ソルタニファル>氏によれば、同国の宗教当局および議会と協議の上で、この試合での女性の観戦を認める決定が下されたとのことです。
(FIFA)はクラブチームも含めた全ての試合を女性に開放することを求めていますが、まずは国際試合のみが承認されたとのこと。カンボジア戦では「イランの全ての女性がチケットを購入できる」とされていますが、約10万人収容のスタジアムに対して女性用に4600枚のチケットが売り出され、入場ゲートや観戦スタンドは男女別に用意されるとのことです。