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- ファルコン昆虫記(836)網戸に止まる(40)【ニシキリギリス】(14)
バッタ目キリギリス科キリギリス属に分類される【ニシキリギリス】としては(14)回目と登場回数が多いのですが、前回の2015年9月 (13) から久しぶりの登場になりました。
日本では鳴く虫の代表のひとつとしてその名がよく知られています。かつて「キリギリス」の和名で知られたものは東北地方から九州地方まで広く分布しますが、2000年代以降、それらは少なくとも「ヒガシキリギリス」(青森県~岡山県)と「ニシキリギリス」(近畿地方~九州地方)の2種に分けるべきだと考えられています。更に細かく分けられる可能性もありますが未だ結論は出ていないようです。
翅の長さも個体群によって長短の変異があります。一般に「ヒガシキリギリス」では翅が短く側面に黒斑が多く、「ニシキリギリス」では翅が長く黒斑は1列程度か、あるいは全くありません。ともに触角は長く、前脚には脚の直径より長い棘が列生しています。オスは前翅に発音器をもち、メスは腹端に長い産卵器 をもち、写真の個体はメスだと分かります。
成虫の頭から翅端までの長さはおよそ24~40mmほどで、生育環境により緑色の個体と褐色の個体が生じます。「若齢幼虫」は全身が緑色で頭部が大きい姿をしています。
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