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- 「愛は霧のかなたに」の最後のゴリラ「ボビー」消え去る
< 「ボビー」(画像:ダイアン・フォッシー国際ゴリラ基金) >
アフリカ・ルワンダの森林で1960年代から80年代にかけ、マウンテンゴリラの生態を研究した米国の霊長類学者、<ダイアン・フォッシー>(1932年1月16日~1985年12月26日)氏の著書に登場していたゴリラのうち、最後の1頭が死んだとみられると、同氏の遺志を継ぐダイアン・フォッシー国際ゴリラ基金が発表しています。
ルワンダの保護区で暮らしていた「ポピー」という雌ゴリラで、生きていれば先月1日に43歳を迎えていました。しかし昨年8月以降、観察チームの前に姿を見せていないことから、すでに死んだと推定されています。
「ポピー」は<フォッシー>氏が保護区内にキャンプを設けてから9年後の76年に生まれています。同氏は30年前に現地で何者かに殺害されましたが、晩年に出した著書「Gorillas in the Mist(邦題・霧のなかのゴリラーマウンテンゴリラとの13年)」の中では、幼かった「ポピー」を「愛きょうがあって魅力的」「何をしてもかわいい」と手放しでほめていました。
この著書は1988年に同名(邦題・愛は霧のかなたに)のタイトルで、<マイケル・アプテッド>監督、<シガニー・ウィーバー>主演で映画化され、話題を呼びました。
<フォッシー>氏が森に入った時、ゴリラの生息数はわずか240頭でしたが、保護活動によって生息数が増え、2016年6月時点で604頭となったことが報告されています。
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