移動される前にあわてての撮影で、夜間ということで光量も足りず、鮮明さに欠けていますが、雰囲気は確認できると思います。
体形の特徴から、コウチュウ目(鞘翅目)のゾウムシ(象虫)の仲間だと直感しましたが、象の鼻のように口吻の長い
「アルファルファタコゾウムシ」 や
「クヌギシギゾウムシ」 ・
「ヒゲナガホソクチゾウムシ」 の類ではなく、また
「クリアナアキゾウムシ」 のように体表に特徴もなく、同定に苦労しました。
体色は灰色、口吻が長くなく、上翅部分に見られるマダラ模様、触角と頭部形状、体長6ミリなどの諸条件から、各種資料を見比べ、クチブトゾウムシ亜科の【ハリゲカシワクチブトゾウムシ】と同定しています。
名称通り、食草としてカシワ、ナラ、クヌギ、ハンノキなどで見られるようです。