本日は、和歌山電鐵の貴志駅で駅長を務めたメスの三毛猫<たま>(1999年4月29日~2015年6月22日)の生誕20周年です。
母親である捨て猫の<ミーコ>が貴志駅の倉庫内で飼われることとなり、そこで<たま>は生まれました。それから、駅の売店「小山商店」の飼い猫となり、昼間は売店の前で過ごすようになり、駅の利用客から可愛がられるようになります。
そんな中、2003年、「貴志川線」を運営していた南海電鉄が赤字を理由に路線廃止を表明、その時に「和歌山電鐵」が設立され、経営を引き継ぐことになりました。
2006年4月1日から引き継ぐことになりますが、その際に「貴志駅」は貴志川町の公有地とされ、無人化されてしまいました。同時に、猫を飼っていた場所も整備されることとなり、立ち退きを余儀なくされます。その時に、飼い主が「猫たちを駅の中に住まわせてもらえないか」と会社宛に相談を持ちかけ、社長の<小嶋光信>さんが<たま>の駅長をひらめいたそうです。
そして、「招き猫」になって欲しいとの願いを込めて、駅の利用者に親しまれていた<たま>を駅長などに任命することになりました。これが評判を呼び、たちまち人気者となり、多くの観光客を呼び込みました。
<たま>は、「駅長」から始まり、「スーパー駅長」、「社長代理」など次々と「昇進」。「ウルトラ駅長」となった2015年6月22日に16歳で死亡。和歌山電鐵にて社葬が行われ、「名誉永久駅長」に就任することになりました。さらには「神様」としてまつられ、「たま神社」も作られました。
現在でも、「たま」の人気は衰えず「ねこの駅長たま びんぼう電車をすくったねこ」(角川つばさ文庫:2016年7月15日)という児童書も発売されています
「貴志駅」の初代駅長は<たま>ですが、その後、2015年に三毛猫の<ニタマ>が駅長となり、「たま2世」を襲名しています。「ニタマ」という名前も「初代駅長たまに似た二番目の駅長猫」という意味が込められているそうです。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ